20130225

MADE IN BRAZIL Magazine



皆様、きれいなお兄さんは好きですか?
私は大好きです。
この人生はきれいなお兄さんを褒め讃える為にこそあるのだと
世界の中心でそう叫んでもいいくらいに大好きです。








というわけで地球の裏側から遥々送っていただきました、
「MADE IN BRAZIL Magazine」という雑誌です。


ウフフ


誌面を飾るモデルたち、
作品を連ねる写真家やアーティスト、
エディターにスタッフ、
その全てがブラジル人というまさしくブラジル100%なこの雑誌。


白人・黒人に次ぐ美の第3勢力(ぼんやり)として
最近大舞台での活躍が増えてきたラテン系の美丈夫がそりゃもうぎっしり!!




例えばAlexandre Cunha様

彼などは最近キャットウォークでも引っ張りだこですよねー。


野生動物ぽい硬質さとしなやかさが上手く混在してて、
そこに生命らしい濁りっぽいのが滲んでるこの感じ。

精製を重ねた上白糖のような白人モデルさんももちろん素晴らしいですが、
あちらはよりマネキンらしさを追究している(たぶん)のに対しての
この溢れる動物らしさ。そうさ人間だって動物なんだ!


美しいですね(しみじみ)


各号限定1000部。シリアルナンバー入り。
これがどのくらいの規模なのかは正直よく解りませんが
2010年創刊でこれまで、それなりに順調そうです。




ヒョー


たまたま創刊時にチェキラできた私は即追っかけ化、
今年の始めには無事#6をゲッチュ致しました。





でまあせっかく記事にしたんだし、バックナンバーにも言及しちゃいますよ?
だってこの人生はきれいなお兄さんたちを褒め讃える為にあるんですもの?








創刊号


#1と銘打ってはいますが、たぶん続編のこととかは
あんまり詰めて考えてねえだろうなってのが手に取るように解ります。
勢いで束ねられた感満載の1冊。






モデルさんたちは全員半裸〜全裸。ラテンならぬ裸天。
改めて見返してみたらまともに服着てる人が1人も写ってないっていう。
ものすごい倹約奮闘ぶりが伝わってきます。大変ごちそうさまです。






#2 "SPORTS"


この号からサイズ等の規格が統一されて副題が付くように。
#1がウケたので本腰を据えて雑誌作りをしようってなったぽいです。






相変わらずファッション誌と呼ぶに支障をきたすレベルの裸体出現率。
それでも#1に比べると服を着たページが随分と増えていますが。
副題にあわせてスポーツぽいスタイリング多し。





#3 "FAME"


名声、と銘打つくらいだから相当手応えあったんでしょうね。
頁数もどーんと増えてゴージャスです。






これまで内々に活動していたモデルたちが
栄光溢れる世界へと駆け出しはじめたかのような作風で、
格段にきらびやかとなった衣装や舞台に怖じけることなく
己の美貌と才気で成功してやんぜ!って感じがぐいぐい伝わってきて、
ここら辺、追っかけやってる身としてはグッとくるものがありますねー。






#4 "SHINING"


さすがに貫禄が出てきました、#4は2部構成。






再び内向的な作風ですが、これまでのどの号よりもセンシュアル。
写真家の腕なのか、モデルたちの色気が大変なことになっています。
彼らを育んでくれてありがとうブラジル。

・・・嗚呼ありがとうブラジル!!

あと、この号では裏表紙にArmani Exchangeの広告が!
グランドメゾンの広告を掲載できる所までこぎつけれたのかあと、感慨もひとしお。






#5 "FASHION"


ついにきましたファッション大特集号






全裸号こと#1からは想像もつかないくらいまともなファッション誌っぽいです。
つってもやっぱり大半は裸ですし、モデルやアーティストの発信を
本質とする点は変わらないので服はオマケみたいな感じですが
それでもちゃんと「モード系ファッション雑誌」っぽい服の着方してます。

ほら、モード雑誌のモデルって何だかぼんやりしてたりうとうとしてたり
もうすぐ泡でも吹くんじゃねーかって表情してるの多いじゃないですか?

こういう元気溌剌にモードファッション着てる写真て楽しいです。
日本でももっとこういう撮り方が増えればいい。


ていうか表紙でちゃんと服着てるのこの号が初めてじゃね?






#6 "BOMBSHELL"


ボムシェルすなわち「魅惑的な女性」
そう最新号は初の女性モデル掲載号です!
うれしいですか!オレは別に!






でも、ラテン系のしなやかで健康的なレディは見てて気持ち良いですね。
メインがお兄さんなのは譲りませんけどね(ニコ


内容は「水着で半裸」50%、「モード系半裸」40%、「モード系着衣」10%という
相変わらずの半裸雑誌状態
もしかしてブラジルって年中夏なんですか?

ファッション雑誌としての充実度はまた一段階上がった感あります。








というわけで。
「MADE IN BRAZIL Magazine」の魅力、伝わりましたでしょうか。



旬のラテン系ブラジル人モデルの
惜しげもなく晒される裸体



素晴らしい!




興味をもたれた方はぜひ Made In Brazil まで。
サイトでは雑誌の通販他、ブラジル人モデルの活躍ぶりも堪能できます。
雑誌通販はPayPal経由でブラジルの編集部にオーダーすれば
日本まで直送していただけるという親切設計。



本当になにからなにまでありがとうブラジル!!

あんたたちが生まれてきてくれてオレ本当に嬉しいよブラジル!!

VIVA, BRAZIL!!

20130216

裾にファスナーを設えたパンツ



Trousers with zipper bottom
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COMME des GARÇONS HOMME PLUS, circa 2013
wool_100%
made in Japan
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コムデギャルソンのシーズン立ち上がりはいつも盛り上がりますね。
店内の雰囲気がガラリと変わって新商品が立ち並び、
いつもどこに潜んでいるのか濃いい信者の方々で店内がごった返す。


本来ならばこれぞコレクション!と呼べる品をいち早く購入するのが
立ち上がりの礼儀というものなのでしょうが、
この度購入したこのパンツは見事にコレクション外品です。


自由な意志と不屈の精神があって初めて着られる強いコムデギャルソン
×
そのスピリットに果敢に挑戦する濃いい信者の方々

見るのは好きだけどハマるのはちょっと…みたいなライト層の方々
×
そこまで強くあらずとも着られる軽めで楽しいコムデギャルソン


毎度思うのですが上手くできていますよね。
コムデギャルソンへの信仰がどの程度だったとしても
お店に行ったら何かしら欲しくなるものがあるっていう。


しゃらんとした黒いパンツを足したいと思っていた
ココロの隙間にジャストフィットでした。









コムデギャルソンおなじみの黒いウールギャバジン。
さらさらしていてきちんとした品もあって、良い生地ですね。

一般的なスラックスと同じような作りですが、センタープリーツが無く
つるんとした面構えなので幾分カジュアル感が出てます。









ボタンは今シーズンオリジナルのゴムボタン。


ゴムボタン!!


留めるに使いづらい・生地が傷みやすい・そもそもダサい

ものの見事に三重苦を背負って生まれた罪深き汝の名はゴンヴォダン!!おお!!


一体全体どうしてこんな仕様に・・・?


コレクションテーマが"POOR KING"だから馬鹿王様っぽく
ゴシック調のデコラティブさをチープな素材で出したかった


今シーズンのビジュアルテーマである「AKIRA/大友克洋」
世界観にあわせてデストロイでカオスな雰囲気を出したかった


取り急ぎ思い当たるのはこの2つなんですが、どっちかなんでしょうか。
うーん。


パンツに留まらずジャケットもコートもシャツすらも全部このゴムボタン。
すいませんこの仕様はナシっすわ。










おしり

ポケットの片方だけフラップ付き。
コムデギャルソンのボトムスによくある仕様ですね。
そしてここにもゴ ム ボ タ ン がっ・・・!









すそ

このパンツ一番の特徴であるさりげないギンギラギンジップ。YKK製。

元々はストレートシルエットなパンツの裾にジップがくっ付いていて
の部分だけ強烈にテーパードがかかるようになってます。

もちろん開けばすとんとストレート。
その場合もぱっくり開いたジップがちょっとした飾りになってかわいい。


これ、内側の布を切り取っちゃえばスリットみたいになってもっとかわいいかも。









うらじ

こちらもギャルソンおなじみの生成り色の裏地。
相変わらずきちんと作ってあるなあって感じします。

縫製や作りに関してあんまり詳しいことは解らないけど
かわいいばっかりできちんと作られていないボロはいやよ、

そんなわがままでめんどくさいオレのような客にも

「とりあえず縫いの悪さとかに目を光らせる必要は無い」

と思わせてくれるコムデギャルソンのこの安心感。
こういう心地良さをブランドの名の下に保証してくれるのは嬉しいですよね。
嬉しいですよねっていうかそれあってこそのブランドだろって話ですけど。







サイズS

何かしら裾にディテールがある=お直し不可
というトラップをかいくぐって見事ジャストサイズでした。
くるぶし2/3くらいで踵が完全に露出する軽い丈。

たぶんもう少し足の長い方ならくるぶしが出るくらいの半端丈になって
さらにかわいいんだと思います…。


あとこの写真だと解りやすいかと思いますが
タグの下にある白っぽいでこぼこのラインはゴムなんですよ。
要は滑り止めですね。こんな仕様、前からありましたっけ?
もし今季のゴムディテール()にあわせたものだとしたらグッジョブです(これだけは)。


縫製責任の飯坂さんはこういうちょっと変わったボトムスでよくお見かけしますね。
いつもありがとうございます




シーズン中に生地違いが出るっぽいと聞いたので
物によってはそれも欲しいなあと思える、使いやすいパンツです。




ちなみに









散々disりましたゴムボタンは撮影後に見事抹殺せしめました
代わりにコムデギャルソンで良く使われているホーンボタンを洋裁屋さんで見つけたので
現在はこれに挿げ替えてあります。


満足満足。