Trousers with zipper bottom
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COMME des GARÇONS HOMME PLUS, circa 2013
wool_100%
made in Japan
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コムデギャルソンのシーズン立ち上がりはいつも盛り上がりますね。
店内の雰囲気がガラリと変わって新商品が立ち並び、
いつもどこに潜んでいるのか濃いい信者の方々で店内がごった返す。
本来ならばこれぞコレクション!と呼べる品をいち早く購入するのが
立ち上がりの礼儀というものなのでしょうが、
この度購入したこのパンツは見事にコレクション外品です。
自由な意志と不屈の精神があって初めて着られる強いコムデギャルソン
×
そのスピリットに果敢に挑戦する濃いい信者の方々
+
見るのは好きだけどハマるのはちょっと…みたいなライト層の方々
×
そこまで強くあらずとも着られる軽めで楽しいコムデギャルソン
毎度思うのですが上手くできていますよね。
コムデギャルソンへの信仰がどの程度だったとしても
お店に行ったら何かしら欲しくなるものがあるっていう。
しゃらんとした黒いパンツを足したいと思っていた
ココロの隙間にジャストフィットでした。
コムデギャルソンおなじみの黒いウールギャバジン。
さらさらしていてきちんとした品もあって、良い生地ですね。
一般的なスラックスと同じような作りですが、センタープリーツが無く
つるんとした面構えなので幾分カジュアル感が出てます。
ボタンは今シーズンオリジナルのゴムボタン。
ゴムボタン!!
留めるに使いづらい・生地が傷みやすい・そもそもダサい
ものの見事に三重苦を背負って生まれた罪深き汝の名はゴンヴォダン!!おお!!
一体全体どうしてこんな仕様に・・・?
①
コレクションテーマが"POOR KING"だから馬鹿王様っぽく
ゴシック調のデコラティブさをチープな素材で出したかった
②
今シーズンのビジュアルテーマである「AKIRA/大友克洋」
その世界観にあわせてデストロイでカオスな雰囲気を出したかった
取り急ぎ思い当たるのはこの2つなんですが、どっちかなんでしょうか。
うーん。
パンツに留まらずジャケットもコートもシャツすらも全部このゴムボタン。
すいませんこの仕様はナシっすわ。
おしり
ポケットの片方だけフラップ付き。
コムデギャルソンのボトムスによくある仕様ですね。
そしてここにもゴ ム ボ タ ン がっ・・・!
すそ
このパンツ一番の特徴であるさりげないギンギラギンジップ。YKK製。
元々はストレートシルエットなパンツの裾にジップがくっ付いていて
その部分だけ強烈にテーパードがかかるようになってます。
もちろん開けばすとんとストレート。
その場合もぱっくり開いたジップがちょっとした飾りになってかわいい。
これ、内側の布を切り取っちゃえばスリットみたいになってもっとかわいいかも。
うらじ
こちらもギャルソンおなじみの生成り色の裏地。
相変わらずきちんと作ってあるなあって感じします。
縫製や作りに関してあんまり詳しいことは解らないけど
かわいいばっかりできちんと作られていないボロはいやよ、
そんなわがままでめんどくさいオレのような客にも
「とりあえず縫いの悪さとかに目を光らせる必要は無い」
と思わせてくれるコムデギャルソンのこの安心感。
こういう心地良さをブランドの名の下に保証してくれるのは嬉しいですよね。
サイズS
何かしら裾にディテールがある=お直し不可
というトラップをかいくぐって見事ジャストサイズでした。
くるぶし2/3くらいで踵が完全に露出する軽い丈。
たぶんもう少し足の長い方ならくるぶしが出るくらいの半端丈になって
さらにかわいいんだと思います…。
あとこの写真だと解りやすいかと思いますが
タグの下にある白っぽいでこぼこのラインはゴムなんですよ。
要は滑り止めですね。こんな仕様、前からありましたっけ?
もし今季のゴムディテール()にあわせたものだとしたらグッジョブです(これだけは)。
縫製責任の飯坂さんはこういうちょっと変わったボトムスでよくお見かけしますね。
いつもありがとうございます。
シーズン中に生地違いが出るっぽいと聞いたので
物によってはそれも欲しいなあと思える、使いやすいパンツです。
ちなみに
散々disりましたゴムボタンは撮影後に見事抹殺せしめました。
代わりにコムデギャルソンで良く使われているホーンボタンを洋裁屋さんで見つけたので
現在はこれに挿げ替えてあります。
満足満足。
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